メリークリスマス&新年おめでとうございます!
今日はクリスマス。外は荒れています。ログハウスの暖炉が赤々と燃えています。静かな夜更け、久しぶりにゆっくり流れる時間です。2008年もそろそろ終わりの日が近づいてきました。それぞれどんなクリスマスの夜を過ごしていらっしゃるのでしょう。この一年はとても長くてとても短かったような気がします。3月の田舎のヒロインの全国集会からあっという間に日々が過ぎ、これでもかこれでもかと驚きを超えてあきれるような食品偽装。経済効率を優先するあまりの経済破綻。企業の倒産。派遣社員の容赦ない首切り。社会の流れは怒涛のように渦巻いて、職を失い、住処を失った人達がどこでどのように今を過ごしていらっしゃるのか、吹きすさぶもがりの声に、コートのエリを立て、震えながら夜通し歩き続けた11月のパリの冬の夜空と、裏通りの店の軒下に布団にくるまってちじこまっている浮浪者や、行き場もなく地下鉄の石畳に座り込んでいる人達を思い出します。この寒さに皆どうしているのでしょう。それでも生きていけるのは不思議なことです。凍えない限り、人はどんなことをしてでも生きていくことは出来るのだということを、パリの夜の裏町を歩き続けて確信したのかも知れません。
この11月に3週間フランスとドイツへ行ってきました。フランスでは主にホームステイで、ドイツではファームステイで友人たちと共同生活を送りながら過ごしました。フランスもドイツもおきているのは日本と同じような状況ですが、人々の暮らし振りはとても堅実です。大きな経済の流れに振り回されることなく、地域で自分たちの経済を維持しながらいかに暮らすか、長い歴史の中で暮らしの知恵が成り立っているようでした。
どこでどんな風に暮らそうが、皆同じようにクリスマスはやってきて、新年がやってくる。神様は等しく皆に平等でそれはほっとすることです。
やがて80歳になる母がさみしくクリスマスを過ごしているのではないかと案じていたら、思いがけない電話がかかってきました。
今日は母の元に若い県警の警察官から電話があったそうです。振り込み詐欺の被害者の中に母の名前があったので、調べているというのです。キャッシュカードを持っているか?番号は何番か?携帯電話を持っているか?携帯番号は何番か?預金通帳は持っているか?預金がいくらあるか?など詳しく聞いたそうです。正直な母は、キャッシュカードはありません。携帯は持っていません。
預金通帳には25000円入っています。そういうと、相手は県警捜査第2課の××ですので、また連絡します。といって電話をきったとの事。母は何を思ったのか、相手に言い忘れたことがあったらしく県警へ電話をかけて県警捜査第2課の××さんはいらっしゃいますかというと、さあそんな人はいませんが、何の御用ですか?というので、実は・・・・・・と電話の内容を話すと、
『おばあちゃん、それは振り込め詐欺だわな。クリスマスと年末は特に気いつけてや』
と本物の警察官に言われたそうな。それを聞いて我が家の家族は大笑い。県警に電話した母も母だが、通帳に25000円しかないと聞いて相手もさぞあせったことだろうと、ほっとするやらおかしいやら。このご時勢、大枚の預金があると思うほうがおかしいんだとは夫の意見。びっくりした振り込め詐欺のほうが気の毒がって振り込んでくるんじゃないのとはおばあちゃん大好きな息子。すぐに県警へ電話するなんてばがいばあちゃんだね。楽しいクリスマスだね」とは息子のお嫁さん。振り込め詐欺もびっくりしたにちがいありません!
母のように正直であることはあながち損することばかりでもないようで、心温かなクリスマスでした。
メリークリスマス!
